犬と牛の腸の長さ比較!草食動物が肉食動物よりも腸が長い理由

食べ物は胃から腸へ送り出され、栄養などが体内に吸収されます。消化されて不要となった食べ物は便となって出ていきます。食事をする上でなくてはならない存在の腸ですが、実はかなりの長さがあります。長いといっても、長さは生き物によって様々。そこで、今回は人間と犬の腸の長さ比較!肉食動物が草食動物よりも腸が短い理由にも迫ってみます。
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人間の腸の長さ
成人(人間)の腸の長さは全長約7~9メートルと言われています。人間5人分くらいの長さ。自分の体の中にこれほど長い腸が入っているとは、ちょっと信じがたいことですよね。食事をすると食べ物はこの長い腸をゆっくりゆっくりと旅するわけです。
犬(肉食動物)の腸の長さ

犬もなかなか長い腸を持っています。大型の成犬の場合、腸の長さはどれくらいなのでしょうか。犬(大型成犬)の腸の長さは約3メートルほどとなっています。3メートルといったら人間2人分くらいなのでやはり長いですよね。
牛(草食動物)の腸の長さ

犬よりも人間よりも遥かに長い腸を持つ動物がいます。その動物は草食動物。例えば、牛は人間の5倍の約40メートルもの長い腸を持つと言われています。実は草食動物は肉食動物よりも腸が長い傾向にあるのです。
草食動物のほうが肉食動物よりも腸が長い理由
犬は肉食動物で、草食動物に比べて消化管が短くなっています。肉食動物がなぜ植物を食べられないのかは、この腸の長さにも関係しています。
植物は消化吸収がしにくく時間をかけて分解・吸収する必要があります。その為、草食動物は長い腸で時間をかけて消化をします。一方、肉食動物は腸が短い為、植物を消化しにくい構造になっています。その為、そもそも肉食動物は植物を食べるのに適した体ではありません。
消化しにくい植物をしっかりと消化する為に長い腸を持つ草食動物。生物によってこれほどまでに腸の長さが違うとはおもしろいものですね。
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