円安暴走中でも外国人観光客を受け入れない日本…いつまでやってんの?

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2022年8月現在、1ドル130円台で推移しています。ここ数十年の中でも最も円安が進んでいます。2021年は110円前後で推移していたことを考えると、2022年に入って急激な推移を見せていることが分かります。
普通であれば、円安が進むと外国人観光客が増えます。ところが、これだけ円安が進んでいる異常事態にも関わらず、外国人観光客も増えないという異常事態に異常事態を上塗りしている状況になっています。日本はどうなってしまっているのでしょうか。
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円安になると外国人観光客が増える理由

[ぱくたそ]
分かりやすい例で理解しましょう。仮に1ドルの価値を2021年は110円、2022年は130円とします。日本旅行を考えているアメリカ人が100ドルを円に換金するとしたらどちらのほうが得でしょうか?
単純計算で2021年は11,000円、2022年は13,000円です。つまり、2022年に両替したほうが2,000円得ということになります。2022年に円に両替して日本旅行すれば、マックの500円のセットが4食分多く食べられる計算になります。
単純に1年前と比べて約20%近くお得な為、日本旅行をしようと考える人が増えるわけです。ところが、今年はなぜか外国人観光客が増えていません。
激減する外国人観光客①|外国人観光客数の推移
コロナ前の2019年、訪日外国人旅行者数は年間3,188万人でした。観光客は毎年増え続けており、観光需要による経済への影響も高まっていました。しかし、コロナ到来後の2020年は412万人、2021年は25万人とまさに激減。2019年の1%未満です。2022年に入り、各国で入国緩和などが行われている状況ですが、日本への観光客はほとんど戻っていません。どうなっているのでしょうか。

激減する外国人観光客②|個人旅行の禁止

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日本は今も厳しい入国制限を完全には解除していません。2022年6月10日の時点で外国人観光客の入国を許可したものの、人数に制限があり、かつ添乗員が同行するパッケージツアーに限られる状況。外国人は個人旅行が主流で団体ツアーを好みません。過去の数字から、団体ツアーによる訪日外国人観光者数は全体の2割程度です。
政府は慎重に慎重を重ね、さらにそこに慎重を重ねた上でトッピングに慎重を乗せる対応です。
激減する外国人観光客③|入国制限が厳しい理由
「国民の安全を第一に」みたいな綺麗事を言いますが、結局は内閣支持率に負の影響を出さない為。入国制限を一気に解除すると批判する人がまだまだ多数派なのかもしれません。決断をすれば支持率に影響が出る為、とにかく決断をしません。何もしなければ支持率もさほど下がらない、何かをすれば支持率が下がる。だったら何もしない。そんな事がずっと続いています。海外ではコロナが弱毒化したことで規制は緩みに緩んでいます。アメリカやイギリスなど、他の先進国ではマスクもつけていません。しかしながら日本は相も変わらずです。他国が経済成長をする中、日本だけが遅れている理由も分かる気がします。
まとめ
個人的には「何やってんの?」という感想です。円安の今、人数制限や個人旅行を完全解禁すれば外国人観光客が殺到するでしょう。ある種、経済的にもインバウンド需要で日本経済を少しでも底上げするチャンスです。きっと解禁すると批判が殺到するんでしょう。解禁したことで感染拡大したらさらに批判は高まるんでしょう。それで支持率も下がるんでしょう。こんな事をいつまでもウジウジ続けているから日本はオワコン化していくのだと実感します。
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