今も語られる「ひろゆきの賠償金30億円踏み倒し」。悪いのはひろゆきか?日本の悪しき法律か?

2ちゃんねるの創立者でもあり、論破王としても名がしられているひろゆき。アンチなどを中心に彼がネット上でよく言われていることが「億単位の賠償金を踏み倒している悪いヤツ」という内容。単純にこの言葉だけを聞くと、確かに悪いヤツのような気がしてきますよね。
この賠償金の問題について、ひろゆきが悪いのか?悪くないのか?についてハッキリさせておきたいと思います。分かりやすいようざっくり解説です。
スポンサーリンク
賠償金総額は30億円

[ぱくたそ]
ひろゆき曰く、賠償金の総額は30億円。なぜそこまで膨れ上がったのでしょう。それほど何かとんでもない悪いことをしたのでしょうか?
ちなみに東京タワーの総工費が30億円です。同等レベルに恐ろしいほどの巨額です。到底個人が払えるような金額ではありません。
なぜひろゆきは訴えられたのか?
そもそもなぜひろゆきは訴えられたのでしょう。キッカケはネット掲示板の「2ちゃんねる」。当時SNSなどがなかった時代に「2ちゃんねる」はユーザーが好き勝手に投稿できる場としてブームとなりました。中には2ちゃんねらーと呼ばれる2ちゃんねる住民も現れ、ネット文化が構築されました。ひろゆきが訴えられたのはユーザーが書き込んだ脅迫・誹謗中傷だったりの問題発言です。「2ちゃんねる」は好き勝手ユーザーが語れる場の一方、問題発言も大量に書き込まれる場でもありました。なんと驚くことに、ユーザーが「死ね」といった書き込みをした場合、訴えられるのは管理者のひろゆきという構図でした。「書いた人間ではなく、管理者側の問題」としてとらえられてしまう理不尽な状況です。
意味分からないですよね。今だと「死ね」と書かかれたら発信者情報開示請求をして、誹謗中傷したユーザーの住所や氏名をプロバイダから提供を受け、後に訴えるという流れです。しかし、当時はひろゆきが訴えられ、ひろゆきが賠償責任を負うという異様な制度。これにより2000年から2005年頃に大量の訴えが起こって負け続け、賠償金が30億円にまで膨れ上がりました。
悪しき課題を解決するプロバイダ責任制限法

[ぱくたそ]
当時は「サイトの管理者がそのような問題発言にすべて対処すべき」という考えが根本にある法律でした。ユーザーが自由気ままに投稿する何百万、何千万という書き込みを管理者で制御するなんて、ほぼ不可能ですよね。こんな法律がベースにあっては日本でTwitterやTikTokのようなサービスが生まれるわけがありません。作ったら訴えられて賠償金をかかえるリスクがあるサービスを誰が作りたいと思うのでしょう。
今は当時のような理不尽な法律ではありません。プロバイダ責任制限法が制定されていて、何か名誉棄損や誹謗中傷など、問題発言があったとしても管理者が認知していない物に対して管理者が責任を負う必要はありません。昔の法律のままだと、TwitterなどのSNSは日本では運用不可能です。
ネット上で「ひろゆきは賠償金を踏み倒してる悪いヤツだ」という声がありますが、そもそも日本の法律自身がネットに対応できていないポンコツだったわけで、管理者が責任を負うべきという風潮自体も時代遅れです。ITリテラシーがない人間は今も恐らく「管理者が何とかするべきだ」と実現不可能な妄想を抱き続け、問題を理解できずに一生を終えるのでしょう。
まとめ
デジタル化が遅れる日本。時代の流れに先手を打てず、何か問題が起きない限りは変わることがありません。法律も人々の考え方もあらゆることがデジタル遅れの要因となっています。義務教育で不要な科目を削除し、ITについての教育を必須にしたほうがいいのではないでしょうか。スポンサーリンク
- <関連記事>