薬指が「薬」と呼ばれる理由

親指、人差し指、中指、薬指、小指。5本の指はそれぞれバラバラな呼び名をしていますが、1本だけ特に不思議に感じる呼び名の指があります。それは薬指。なぜ5本の中で1本だけ「薬」なのかよく考えてみると違和感がありますよね。一体なぜ、この指だけ「薬」と呼ばれているのでしょうか。
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親指の名前の由来
親指(おやゆび)の名前の由来は、一般的に一番太い指なので「親」と呼ばれます。お父さん指とも呼ばれ、指の中でも大黒柱的な存在です。人差し指の名前の由来

これは名前そのまんまの意味です。人を指差す時に使われる指という理由で人差し指(ひとさしゆび)と呼ばれています。あまりにも当たり前すぎる呼び名ですね。
中指の名前の由来
中指(なかゆび)も言うまでもありませんね。5本の指の真ん中にある指なので中指です。小指の名前の由来
これも言うまでもありません。小指(こゆび)は一番小さい指だから小指です。4本についてはどれも納得感があります。そんな中違和感を感じるのが「薬」指。これには諸説あります。薬指の名前の由来:薬を塗る指だった説

薬を水に溶かしたり塗ったりする時に使用したのがこの指だったからという説。昔の人は薬指で薬を塗っていたのでしょうか。薬を塗るのは圧倒的に人差し指のほうが塗りやすいような気がしますが、本当に薬指を使っていたのかは疑問です。よく使う人差し指を薬で汚したくないといった理由から薬指が使われていたのかもしれません。
薬指の名前の由来:薬師如来説

薬師如来(やくしにょらい)がこの指を曲げている為に「薬」指と呼ばれるようになった説もあります。薬師如来は人々の健康を守る仏で、左手には薬壷を持っています。この薬壷にはあらゆる病を治す薬が入っているとのこと。そんな薬師如来が右手の薬指を曲げていることから、この指が薬指と呼ばれるようになったとも言われています。
まとめ
薬指(くすりゆび)と呼ばれるのは諸説ありますが、中指や小指の命名があんなにも単純だったのに、薬指だけ薬師如来が由来と言われてもあまりピンとこないですよね。普段なにげなく「薬指」と言っていますが、あらためて考えてみると、「薬」と呼ばれるのは謎です。
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